d04cd07890882b3164d8e2d126c0da73_m


2017の大河ドラマ「おんな城主直虎」では、主人公である井伊直虎の養子で、後に「徳川四天王」の1人として活躍する井伊直政も話題になりそうです。


では、この2人が養子となったのは一体何故なのでしょう。


この記事では、井伊直虎の直政の関係に迫ると共に、命に危険があった直政の幼少期、そしてその後の活躍について解説します。
スポンサードリンク

いとこの子供を養子に!井伊直虎と井伊直政の関係とは


井伊直虎は、後に徳川四天王として活躍する井伊直政を養子として迎えています。
この2人の関係ですが、直政の父親である井伊直親は、直虎にとっては婚約者であると同時にいとこに当たります。


つまり、いとこの子供を直虎は養子に迎えたのですね。


では、なぜ井伊直虎は直政を養子に迎えたのでしょうか。


それは、井伊直虎の父親、井伊家22代目の直盛が男子に恵まれなかった事に端を発します。
このため、直盛は一人娘の直虎を、自分の弟の直満の子供である井伊直親と結婚させ、直親を自身の婿養子に迎えようと考えていました。しかし、父親の直満が1545年に今川家により自害させられた事を機に、身の危険を感じた直親は信濃へ逃亡します。

その後、桶狭間の戦いで直盛は戦死。その後を継いだ直親は井伊家に戻りますが、彼はすでに奥山朝利の娘を正室を迎えていたため、直虎と直親が結ばれる事はありませんでした。直虎はその後結婚する事はなく、生涯未婚を貫いたため子供もいません。


一方、井伊家の後を継いだ直政の父親の直親は、1563年に今川氏真に殺されてしまいます。

そんな井伊家の危機を救うために立ち上がったのが井伊直虎です。直虎は当主として井伊家を取り仕切り、徳川家康の助けも借りて力を蓄えます。その後、直虎はかつての許嫁であった直親の息子である虎松=後の井伊直政を養子に迎え、家康の小姓として徳川家へ出仕させました。


いとこの子供を養子に迎えるのは、今の感覚からは想像しにくいですよね。ただ、滅亡の危機に瀕していた井伊家の危機を乗り越えるためには、最善な選択だったのではないかと思います。

スポンサードリンク

常に今川家の目があった井伊直政の幼少期


一方で、直虎の養子になるまでの井伊直政はどのような人生を送っていたのでしょうか。

直政の幼少期を見てみましょう。


祖父の井伊直満、そして父の井伊直親が今川家に殺された事もあり、直政の幼少期は非常に危険だったと言えそうです。直虎が井伊家の当主になった時、直政はまだ2歳でした。そんな直政自身も今川家から命を狙われています。ただ、親戚の新野親矩(にいのちかより)の協力もあり、直政は出家して浄土寺や三河鳳来寺に入る事で、幸いにも命を奪われる事はありませんでした。


その後、直政を徳川家康に仕える井伊直虎らの働きによって、直政は松下家の養子になりました。これは、直政が家康に仕えるための下準備であったようで、直政の母が松下源太郎に再嫁したことで実現しました。

結果として直政は家康に仕える事に成功し、旧領である井伊谷の領有を認められています。
直虎や直政の実母などの周囲の人間が、直虎が次期当主として一人前になるまではと願い、粉骨砕身動いていた結果が現れた結果なのかもしれませんね。

※参照:井伊谷城はどこにあるのか。歴史や現在の様子について!

井伊直虎死後の井伊直政の活躍について


井伊家の実質的な当主であった直虎は、1582年に亡くなりました。
その後の、井伊家は、家康の小姓として仕えていた直政が継ぐ事になります。


その後の直政は、家康の天下取りに無くてはならない存在となります。

彼は軍事、外交両面に渡って手腕を発揮し、天正壬午の乱では、22歳という若さでありながら講和交渉で使者を務めています。また、徳川家が信濃、甲斐を統治すると、武田家の兵法を継いだ井伊の赤備えという部隊を編成し、諸大名はその勇敢な姿から彼のことを「井伊の赤鬼」と呼び、その実力を褒め称えました。

他にも、小田原合戦では全国の武将の中で唯一夜襲を仕掛け、小田原城内部まで攻め込んで諸大名から賞賛されたエピソードもあります。関ヶ原の戦いでも合戦、調略共に活躍し、その後も江戸幕府の体制を固めていくなど、直政の存在は徳川家には不可欠なものとなっています。


井伊直政の生涯を見ていくと、幼少期の絶望的な状況から大出世した武将と言えそうですね。

スポンサードリンク

記事のまとめ


井伊直虎と井伊直政の関係や直政の幼少時代、および直虎死後の直政の活躍についてご紹介しました。

井伊家の滅亡の危機から救った井伊直虎の後を継ぐ形で、直政は徳川家の中で活躍したと言えそうですね。その原動力となったのは幼少期の厳しい状況と共に、滅亡の危機に瀕していた井伊家を復活させた直虎の存在だったのかもしれません。


なお、以下の記事では井伊直虎の生涯をより詳しく解説しているので、興味があれば一度ご覧になってみて下さいね。

※参照:井伊直虎ってどんな人?年表などをわかりやすく解説!